【朋和産業まとめ】コンビニの定番商品、肉まんのあれこれに迫る

【朋和産業まとめ】コンビニの定番商品、肉まんのあれこれに迫る

冬の定番商品「肉まん」のルーツ

コンビニの定番商品と言えばおにぎりにサンドイッチ、スナック菓子類などが挙げられますが、寒い季節になれば肉まんが親しまれています。

正式には中華まんと呼ばれている饅頭の始まりは3世紀の中国です。

この時代はいわゆる三国志の時代で、日本でも人気がある偉人たちが活躍していた時代でもあります。

そのなかでも高い知名度を誇る軍師の諸葛亮が作ったという伝承が現在のところ、肉まんの起源です。当時、南蛮からの出兵から帰路についていた諸葛亮は川の氾濫で帰るに帰れなくなって困っていたところ、その地の人々は自分たちに信仰に基づいて水の神様に頼ろうとします。

それは水の神様に人間の頭を捧げ、川を鎮めてもらおうとするものでした。

けれど諸葛亮は人命を人柱に変えて犠牲に出来ないと思い、そこで人の頭の代わりに小麦粉と水を練ってつくった川に羊などの肉を詰め込んで川に投じました。

すると氾濫は収まったそうです。

そんな始まりを持つ肉まんが日本に到来したきっかけは諸説あります。

そもそも饅頭の元祖は中華まんである説や1915年の神戸の中華街で売り出された豚饅頭が始まりだとする説などあるものの、少なくとも大正から昭和にかけて日本で浸透していったのは間違いなさそうです。

余談ですが、中華まんの老舗である株式会社中村屋では大正14年に創業者である相馬氏が妻をつれて中国へ視察旅行した際に包子、パオズと呼ばれた料理を目にして日本人向けに改良したのが販売の始まりだとされています。

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多種多様な味を楽しめるコンビニの肉まん

包子とはいわゆる中華料理における軽食、点心の1つです。

中国では伝統的な食べ物で、具が入っている包子とは異なって具のないものをマントウと呼んで饅頭と書きます。

具材は豚肉をはじめ、白菜やもやし、ハスの実にカスタードクリームなど多種多様です。

いずれにしても肉まんは中華街が建てられた大正から明治にかけて存在していたものの、本場の味を忠実に再現したせいで日本人の好みに合わず、定着が遅れていました。

現在では秋から冬にかけてカウンターに置かれているコンビニの定番商品ですが、その始まりやそれに関する情報は残念ながら分かりません。

しかし1つ言えるのは一昔前なら肉まんにあんまん、ピザまんの3種類が主な味だった食べ物は現在では変わり種を増やして舌を楽しませている事は確かな事です。

例えば全国規模で展開しているコンビニの1つ、セブンイレブンで扱う肉まんは基本的な味を重視しています。

インドチキンカレーやデミグラチーズ、手包みチャーシューなど贅沢ではあるものの、ベーシックな品を追求しているところが特徴的です。

例を挙げるならセブンイレブンのあんまんはただ餡子を詰めたものではなく、中華ごまが使用されているので濃厚な甘さが堪能できます。

それもそのはずで、セイブンイレブンで提供されている肉まんは株式会社中村屋の品です。

株式会社中村屋の肉まんは公式サイトでも優先的に紹介されるほどの主力商品で、その価格は税込303円となります。

コンビニでの肉まんの価格は100円前後であるため、その料金を考慮するとどれだけこだわっているかがうかがえるといっても過言ではないです。

付け加えるなら、セブンイレブンの品は再登場を繰り返しながら味付けを工夫しているので好きだった食べ物を口にできる機会がある事もまた特徴と言えます。

コンビニが発売する肉まんの面白味

一方で、遊び心がある変わった肉まんを取り扱う特徴を持つのはローソンです。

基本的な品のほかにスイーツ系の食べ物にこだわっています。

実際に濃厚チョコのソースとココアの皮が堪能できる品があり、2019年2月にはアップルカスタード味のキティまんという商品が話題になりました。

有名かつ大人気マスコットのハローキティとコラボした商品で、アップルカスタードという味はハローキティの好物にかけています。

期間限定なうえに、数量限定である事や見た目のクオリティの高さが話題を呼んだ一品です。

ちなみにスイーツ系の肉まんではあんまんが代表的ですが、もしもつぶあんとこしあんを堪能したい場合はファミリマートに行く事をおすすめします。

ファミリーマートのあんまんはこの2種類を用意しているからです。

他のコンビニも負けてはいませんが、ネット上の肉まんのランキングではセブンイレブンにローソン、そしてファミリマートが必ずランクインしています。

どれも全国規模で展開している影響があるせいかもしれませんが、面白い事にトップクラスに入る肉まんは全て、もちもちした皮と肉を使った具材である事が共通項です。

バリエーションが増えたと言えど、基本は強いと言えます。

ところで肉まんの底には半透明なシートが貼られていますが、あれにはグランシという名称があり、肉まんには欠かせない代物です。

パッケージ専門会社の朋和産業によると、優れた耐油性や耐水性があるグランシは蒸し器と皮がくっつく事を防ぐためにあるものの、中身が分かりやすいように「あんまん」など文字が書かれています。

そのため、品ごとにデザインが違うグランシが使用されているほどです。

ちなみに元々は竹の皮がグランシの代わりでした。

最終更新日 2025年4月22日 by hadair