日本の耐震技術が優れている理由
目次
1.㈱キーマンが語る日本の耐震技術の高さ
日本の現在の耐震技術は世界でも最高レベルにあると考えて良いでしょう。
ここまで技術が進化した理由は様々な事が考えられますが、地震国であったという事が大きな理由と考えて良いでしょう。
その為、日本は常に地震と戦う事を余儀なくされてきたという歴史があります。
様々な経験をして来たことで、耐震専門の㈱キーマンも言ってますが、地震に強い建物をつくるということは常識化していったということがあるわけです。
今では日本で住宅を作るような場合には、常にこの耐震性能というのが問われるようになっていて、一定以上の性能が認められない限りは住居を建築することも許されないようになっているのですから、これは極めて大きな意味を持つことになったと考えて良いはずです。
建物にある程度の条件を設けるわけですから、これは業者からすると、コストアップにはなりますから、ある意味ではネガティブ材料にはなるわけですが、それでもその必要を感じるのがほとんどの人で、耐震性能が悪いという事で、選択されることが無いという事も日本ではよくある事でもあります。
2.災害は起きるという前提で考えなければならない
この事が日本を様々な災害の被害を少なくしているという事も見逃すことが出来ないことだといってもいいでしょう。
世界的に日本は災害が多い事で知られるところですが、その割には大災害にはなりにくい事にもなっています。
災害の被害がとんでもないレベルになる時というの、何も備えがない時に起きる場合がほとんどで、ある程度もなりとも備えがあれば、その被害を最小限にする事が出来るという事にもなるという事です。
日本が比較的災害が多いにも関わらずに安定した経済発展をすることが出来るようになっているのも、こうした備えがあるからだと考えても良いかもしれません。
この事が意味する事は大きなものがあって、災害というのは起きないという前提で考えるのではなく、起きるという前提で考えなければならないという事も意味しているといって良いでしょう。
その事によって災害が起きたとしても最悪の事態を避けることが出来るようになるというわけです。
3.防火などの火災に備えるという事も極めて重要とキーマンはいう
備えるという事を考えた時には、耐震という事だけが問われることではありませんから、防火などの火災に備えるという事も極めて重要な事だと考えて良いでしょう。
日本は木造の住宅が古来より多くあって、火災というのは極めて怖い災害だったという歴史もあります。
他の国では石やレンガなどの燃えにくいものを使用している事も少なくは無いのですが、地震が多い日本では木造の家が広く使用されるということがありました。
木造の方が加工しやすく、持ち運びやすく、大量にあるという事もあったからだと言えるでしょう。
更には心地よいという事もあったかもしれません。
その為に、火災には極めて弱いという事があって、このために火災に対して備えるシステムも効果的に機能するように考えられる事となりました。
消防というものが全国各地に出来て、消防の仕事が官営で行われているという事を見ても、この重要性がどれぐらいのモノだったのかという事が分かります。
4.消防車の価値も国によって変わる
民間でも出来ない事では無いのでしょうが、官営にすることで、全ての事に優先するという事が出来るぐらいでなければ、火災というものが防げないという事を理解していたという事です。
ですから、消防車は緊急車両ということになり、救急車など同じようにサイレンが鳴らせば優先的に道路を走る事が出来るという事もあたりまえになったわけです。
これは、日本では当たり前の事ですが、海外ではそうではないところもあって、消防車の価値も国によって変わるということがあります。
日本ではこうした災害に備えるという事が当たり前のように最優先事項になっているので、安心して済むことが出来るようになったと考えて良いかもしれません。
災害はある事は当然なのですが、それを出来るだけコントロールすることで、被害を最小にすることで、自分達の暮らしを守るという事を考えるようにしたのが、日本人の凄い所ということになるのかもしれません。
これが災害はどうしようもないというように諦めるような事をしていては、被害が少なくなる事も無かったですし、今のような繁栄を謳歌することも出来なかったでしょう。
様々な人が様々な知恵を絞って苦難に挑戦してきたからこそ、今の安心した暮らしがあるといえます。
5.まとめ
この事を考えると、ある意味では頻繁に災害が起きるという事は悪い事ではなく、むしろ、そうした警戒を常に怠らなくなれば、良い事だと考えることすら出来るかもしれません。
最も怖いのは、災害など来るはずがないという先入観によって無防備になってしまう事で、常に警戒感を持って暮らしをしている事とは真逆の事になる事です。
これは言われれば理解は出来るのですが、人はその時にならなければ本当の意味では理解しないということがあるので、なかなかこうした備えるという事には無頓着になりがちです。
それが出来るようになるのは、様々な経験をしているからだといっても良いでしょう。
最終更新日 2025年4月22日 by hadair
