スポーツ選手の講演会のことを知りたい

スポーツ選手の講演会のことを知りたい

1.オリンピックのメダリストクラスの選手から学ぶ

スポーツ選手は、オリンピックレベルの選手もいれば日本の中で比較的有名な選手もいます。
オリンピックレベルの中で有名な人の特徴は、とにかく人よりも早くスポーツに取り組んだことにあります。

そのような人は、現役を引退してから講演などを行っていることが多くなりますが、その話を聴いた人はそれをまねしようと考えてうまくいかなくなる可能性があるわけです。

例えば、有名なスポーツ選手が「小学生のころから毎日忙しくスポーツをしてきたけどもだれよりもあきらめなかったことがメダルを取ることができた理由です」と述べたとします。

確かにその選手は、小学校の時にあまり遊ばずスポーツばかりしていたにちがいありません。
すでにそのころから頭角を現しており、すごい結果を出した可能性があります。

やがてオリンピックに金メダルを取るようになりますが、はたしてこのような人をまねして同じような人生になるでしょうか。
この点に関しては、できる場でもあればできない場合もあるといった答え方が正しいといえるかもしれません。

多くの場合は、うまくいかない可能性の方が高いです。
確かに、スポーツ選手に話しを聞くと、自分はだれよりも努力したといます。

金メダルを取っている人がそのようなことを言ったり少なくともオリンピックの中でメダルを取っている人が「誰よりも努力した」といえばそれ以上説得力なることもありません。

2.結果を出せるかどうかは結局能力の違いによる

では、本当にその人以外はたいして努力をしていないのかといったことになります。
例えば、運動している人が誰よりも頑張ったとします。

ですが、その人ばかりではなく他も頑張っていれば対して差がつきません。
ほんのわずかな差が結果を出す理由といえますが、地方大会でわずかな差が出たとしても国の大会や世界レベルになると大きな差となってしまう可能性が高いです。

その人は努力をしても絶対にだめになるのかといえば、ある一定のレベルまでは通用したかもしれませんが、それ以上のレベルに達すると通用しない可能性があります。

そこまでオリンピック選手と同じようなことをやってきたのになぜ通用しないかといえばそれは能力に違いがあるからとしか言わざるをえません。
有名な選手ほど、講演会で話しをする時に自分はだれよりも努力したから今のような結果があるといったり、練習した結果は絶対裏切らないなどと言います。

ですが、同じようなことをやっていて失敗した選手も必ずたくさんいるはずです。
例えば、オリンピック選手の中でも20位にしかならなかった選手と金メダルを取った者ではそれほど大きな努力の違いがあるでしょうか。

努力の違い自体は、ほとんどないはずです。
それにも関わらずなぜ大きな違いが出てくるかといえば、それはその能力に関係があります。

3.頑張れば成功できると述べるスピーカーは成功した者の意見に過ぎない

この点を間違えると、努力をしているのに全く結果が出ないようなことになり自己不信に陥ってしまう可能性が高いです。
このからくりを見ていくと、そもそも頑張れば成功できるなどと述べるスピーカーはたいてい成功した者の意見になります。

ですが、その裏には何百人もの失敗した人の例があることを頭に入れておきましょう。
失敗した選手すべてがいい加減なことをしていたかといえばそのようなことはないはずです。

寝食を惜しんでスポーツに励んでその結果オリンピック候補にすらなれなかった者もいるかもしれません。
やはり、才能があればこそ努力を強い結果を出すことができるといえます。

もう一つ気をつけなければならないことは、有名な選手ほど声が大きいことです。
オリンピックの選手が現役を引退してからテレビに出たり講演会に参加するようなことがありますが、その人は成功者だからこそ声が大きいといえます。

そうすると、ごく限られた才能を持つ成功者の話しが一般論のようになってしまいますが実際にはそれは例外の方で多くの場合はうまくいかなかった人の例を参考にした方がよいです。

4.才能と運がすべて

もともと、うまくいくキャラクターは努力をしているかもしれませんが、それだけではなく十分な才能を持ち合わせている人です。
スポーツに限らず、勉強でも仕事でもあるいはお金を稼ぐ場合でも、もともとそちらの方に才能があり運が良かったことが大きな理由になります。

それにもかかわらず、表面的な部分だけまねをしてしまうと、思った結果とは全く違うものが出てしまう可能性が高いでしょう。
特に大人の場合には努力すれば何とかなると思い込むのは非常に危険です。

それよりも、自分が得意な分野を明確にしてそちらの方面で努力をすることが重要になります。
得意なものは何かわからない人も多いかもしれませんが、現在の日本の教育では自分自身がどのようなものを得意としているかを見抜く方法を教えてくれません。

周りの大人たちも、能力を教えてくれるとは限らず大人が子供の能力に気づかないことが多いほどです。
そのような中で能力を発見するのも大変ですが、人との対話の中や過去を振り返って自分にはこんな強みがあった時がつくことがスタートになります。

最終更新日 2025年4月22日 by hadair