電気は日々の生活に無くてはならないものですが、ちょっとした工夫をするだけで節約できるものでもあります。
いくつかの方法を組み合わせて実践するだけで電気代がかなり安く済む可能性もありますので、できることから始めることが大切です。
着実に電気代を安くすることのできる対策として、アンペア数を下げる方法があります。
契約するアンペア数を小さいものに変更すると、電気料金を大きく節約できますので、現在必要以上に大きなアンペアで契約している人は見直す必要があります。
電力会社によって差がありますが、10アンペア下げるとひと月当たり200円から250円程度安く済みます。
年間に換算するとかなりの額になりますので、日頃の電気の使い方を見ながら見直しを図るべきです。
アンペア数を見直す際、どれくらいが必要なのかを見極めるかと思いますが、エアコンとドライヤーを同時に使うとブレーカーが落ちるくらいがちょうど良いとされています。
小さめにすることで節電への意識も高まって、電気代がより安くなります。
現在契約しているアンペア数が分からないという場合、電気料金の請求書を見ると確認できます。
賃貸住宅で入居した時のままという人は、思っていたよりも大きなアンペア数になっていることも多いようです。
次に待機電力を見直すことも有効です。
実は一カ月の電気量の約1割は待機消費電力と言われるほど消費されています。
電気代が1万円のご家庭なら千円が待機電力消費されている計算になりますので、かなり勿体ないことです。
ただし、待機電力を減らそうと思ってもいちいちコンセントを抜くのは手間がかかりますので、段々と面倒臭くなってやらなくなってしまう可能性が高くなります。
そこで便利なのが電源タップであり、スイッチを押すだけで電気の入り切りを行うことができます。
ずっと使っていないようなところはコンセントを抜いてしまい、よく使う部分を電源タップにするなどの工夫をすることで、上手く待機電力をカットできます。
日中に仕事などで家を空ける人は、夜間割引サービスを利用すると料金がかなり安くなります。
夜間割引サービスは実施していない会社もあるのですが、利用できれば夜23時から朝7時くらいまでの電気料金が7割ほど安くなりますのでお得です。
割引サービスに該当する時間帯以外は料金が割り増しされますので通常よりも高くなりますが、日中に家に人がいないのであれば誰も電気を使いませんので夜間割引サービスの方が良いといえます。
タイマー機能のある家電などは、割引時間に家事を行うようにセットしておくという方法もありますので、安い時間帯が決められていてもそれほど困ることはありません。
身近なところでは、冷蔵庫の使い方でも電気料金が安くなります。
よく言われているのが、冷蔵庫を何度も開け閉めすると冷蔵庫内の冷気が逃げてしまうため、再度冷やすために電気を使ってしまうということですが、これは正解です。
開けたままにしたり、何度も開閉するのは控えなければなりません。
また、冷蔵室はあまり詰め込み過ぎると冷えにくくなって電気がたくさん必要になりますし、冷凍室は逆に中に空きが多いと電気代がかさみます。
冷蔵室は中のものを減らし、冷凍室はぎっしりと詰め込むというのは鉄則です。
冷蔵庫には温度調節機能がありますが、これを高から低にするだけでも電気料金を2割も減らせます。
冬場は低にして夏場は高にするなど、その時々の状況に合わせて調節することで無駄な電力を省けます。
よく使う家電としては、エアコンも使い方次第でかなりの節約につながります。
鍵を握るのが適正な設定温度にして運転することであり、冷房は28度、暖房は20度に設定するのが良いとされています。
このような設定温度にすると室内温度を調整し切れていないと感じる場合には、エアコンと一緒に扇風機やサーキュレーターを併用します。
そうすると、より快適に過ごせるようになります。
また、エアコンはフィルターが汚れてくると電気代に影響してきますので、フィルターをこまめに掃除することも忘れてはいけません。
できれば2週間から1カ月に1度のペースで掃除機を使って綺麗にすることが大切です。
室外機に直射日光が当たっている場合には冷房にした時に無駄な電力を使ってしまいますので、専用のカバーをつけるのもお勧めです。
エアコンの電気料金を節約しようと頻繁につけたり消したりする人がいますが、これは逆効果です。
かえって消費電力が上がってしまいますのでつけっぱなしにします。
意外なところでは、パソコンの利用時には90分以内であればシャットダウンするよりもスリープ状態にした方が電量は消費されません。
シャットダウンや起動をする時にかかる電力はかなり大きいので、90分を超えるような場合にのみシャットダウンするようにします。
また、画面の明るさを抑えたり通気口を開けることでも抑えられます。
最終更新日 2025年4月22日 by hadair